グレープ・フルーツ・ジュースと降圧剤 等

高血圧のお薬の中で、カルシウム拮抗剤 (ペルジピン™、 ニバジール™、 アダラート™、 ランデル™、カルスロット™ 等)という仲間は、グレープ・フルーツ・ジュースにより薬の吸収や代謝が影響を受けます.その結果、血液中の薬剤濃度が高くなりすぎて効果が強くなったり、副作用を起こしやすくなったりします. 同じカルシウム拮抗剤でも、ジルチアゼム( ヘルベッサー™)、アムロジピン( ノルバスク™、 アムロジン™)では、それが起きにくいといわれています.他の 仲間の降圧剤では影響を受けることはありません. 

グレープ・フルーツに含まれる成分が、消化管の薬物代謝酵素(CYP3A4) による薬物代謝や薬物排出輸送担体(P−糖蛋白質)による排出などを阻害し、薬剤の血中濃度が上昇します.ザボンの仲間の晩白柚、土佐ブタン、平戸ブタンでも同じ作用がありますが、オレンジ、レモン、カボス、ミカンなどではそれが起きないようです. グレープフルーツ・ジュースの影響は、薬剤の種類によっては2,3日残るという報告もあり、注意が必要です.降圧剤以外で影響を受けると考えられている薬剤には、下記のような物があります.

 

 

薬物代謝酵素(CYP3A4)の影響を受ける可能性のあるその他の薬剤

薬     効

一  般  名

商  品  名

消化管運動調整剤 シサプリド アセナリン 等
抗血小板剤 シロスタゾール プレタール
高脂血症用剤
(HMG−CoA還元酵素阻害剤)
シンバスタチン リポバス
アトルバスタチン リピトール
フルバスタチン ローコール
片頭痛治療剤 エレトリプタン レルパックス
エルゴタミン カフェルゴット 等
ジヒドロエルゴタミン ジヒデルゴット
免疫抑制剤 シクロスポリン サンディミュン
タクロリムス プログラフ
向精神薬 カルバマゼピン テグレトール
ピモジド オーラップ
クロミパラミン アナフラニール
ジアゼパム セルシン
トリアゾラム ハルシオン
アルプラゾラム ソラナックス 等
プラゼパム セダプラン
フルラゼパム ダルメート
クロナゼパム リボトリール
クロラゼブ メンドン
抗ガン剤 イマチニブ グリペック
抗HIV薬 サキナビル インビラーゼ
デラビルジン レスクリプター
ネルフィナビル ビラセプト
リトナビル ノービア
インジナビル クリキシバン
抗マラリヤ薬 メフロキン メファキン
抗真菌剤 イトラコナゾール イトリゾール
抗不整脈薬 ベプリジル ベプリコール
アミオダロン アンカロン
副腎皮質ホルモン剤 メチルプレドニゾロン メドロール
デキサメサゾン デカドロン

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納豆とワーファリン

ワーファリン™ という薬剤は、ビタミンKと構造が似ています.肝臓では、ビタミンKの働きにより凝固因子(II,VII,IX,X)が作られています.ワーファリンを投与すると、ビタミンKと拮抗し、肝臓での凝固因子の産生は減少し、その結果として血栓形成が抑えられます.

納豆菌はビタミンKを合成するため、納豆はワーファリンの効果を弱めてしまうことになるのです.

しかしながら、他の血小板凝集能抑制剤( アスピリン チクロピジン プロスタサイクリン 系の薬剤など)は、納豆の影響を受ける事はありません.

アスピリン・ジレンマ

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アルコールと睡眠薬

精神安定剤、睡眠薬( トリアゾラム 等)は、アルコールにより鎮静効果が強くなりすぎ、記憶障害を起こすことがあります.

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お茶カフェイン)と睡眠薬、精神安定剤

お茶などのカフェインを含む飲み物(お茶、ウーロン茶、コーヒー、紅茶、コーラ、 栄養ドリンク剤 等)は、睡眠薬、精神安定剤の効果を弱めます.

いくら「お茶が健康に良い」と言われていても、これらのお薬を処方されている方には勧められません.

カフェインと睡眠障害

睡眠障害を訴える方や、睡眠薬の効果に不満を持っている方が、カフェインを含む飲み物に無関心なことが見受けられます.

さらに、カフェインは利尿作用もあります.就寝前にこれらの飲み物を飲むと、夜間の排尿回数が増えることもあり、睡眠の妨げになります.

 食品・飲料のカフェイ ン含有量

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牛乳と抗菌剤

牛乳は、ニューキノロン系の抗菌薬( バクシダール™、 スパラ™、 オゼックス™ 等)の吸収を低下させ、効果が出にくくなってしまいます.

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健康食品と薬剤

セント・ジョ−ンズ・ワートという健康食品の成分は、テオフィリン( ユニコン™、 テオドール™、 スロービット™ 等)という喘息薬、 ワーファリン™ という血栓防止薬、 ジギタリス という強心剤、移植後に使う免疫抑制剤との相性が悪く、副作用が誘発されたり、効果を弱めてしまうことがあります.

 

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