頭痛の分類
 

一次性頭痛

(機能性・慢性頭痛)

 

片頭痛緊張型頭痛群発頭痛混合性頭痛

 一次性頭痛とは、頭痛だけが主な症状で、原因となる脳の疾患がない 機能性頭痛です.繰り返して症状が出るので、慢性頭痛とも呼ばれます.大きく3種類に分けられます.漫然と頭痛薬を連用するのではなく、正しい診断を受けて、正当な治療を受けると、苦痛から解放され、 強い鎮痛剤の副作用も防ぐことができます.

二次性頭痛

症候性頭痛)

 

脳腫瘍、くも膜下出血、脳梗塞、髄膜炎 ・・・・・

 腫瘍、くも膜下出血や脳梗塞、感染症による髄膜炎など、脳の器質的病変で起こるのが症候性頭痛です.マヒや意識障害、けいれん、発熱など重い全身の症状を伴います.急いで受診する必要があります.

その他の頭痛 薬物乱用等が原因で起きる頭痛など

 鎮痛剤、片頭痛の薬(エルゴタミン、トリプタン製剤など)の連用で引き起こされる頭痛が問題視されています.

 

 

片頭痛

片頭痛の発作は、何らかの誘因による、@セロトニンの放出よって引き起こされる頭蓋内血管の収縮、Aその後のセロトニン代謝物による血管の拡張と血管壁のむくみ、B三叉神経からのニューロペプチド分泌による 頭蓋内血管の拡張とむくみ、等が原因で起きると考えられています.

典型的な人は、30分くらい前から前兆が現れます.拍動性の強い痛みで、吐き気などを伴うことがあります.ストレスの後やある食品を食べた後など誘発原因がわかる人もいます.最善の治療は、その原因を避けることですが、薬剤の治療としては、予防薬と痛みが起きてから服用する薬とに分けられます.

 

症    状

 

前兆

 

いつも決まったパターンで起こる人は、30分くらい前から出てくる前兆に気づいていることがあります.

閃輝暗点:視野の中に、ぎらぎらしたものが見え、やがて次第にそれが大きくなり、その周囲のものを見にくく感じる症状.

そのほか、頚や肩のこり、あくびや眠気、寒気などが前兆のことがありますが、これに気づいていない人もいます.

朝、発作の起きることが多いのも特徴です.

この前兆が消えると同時に激しい頭痛がはじまります.

 

拍動性頭痛

ズキズキと心臓の鼓動と一緒に痛みます.片側が痛いことが多いのですが、両側が痛いときでも左右差があります.

随伴症状

多くは吐き気や嘔吐を伴い、下痢する人もいます.光や音の刺激に過敏となり、症状が強くなるので、静かな薄暗いところにいる方が痛みが楽になります.

発作の持続

ふうつ症状は4時間〜数日以内に消失しますが、数日毎に発作を繰り返すことがあります.

誘 発 要 因

ストレスが続き、それから解放された後(試験の最終日、土曜・日曜の朝など)

朝寝坊、昼寝をしすぎた後、炎天下、運動後などで、緊張がとれて血管が拡張しやすい時

チョコレート、ナッツ類、赤ワイン、チーズ、柑橘類、ビタミンEなどの摂取後

起きやすい人

女性は男性よりもなりやすいく、家族歴のある人もなりやすい

20歳頃から始まることが多く、年をとると頻度が減るといわれています

治   療 最善の治療

発作を起こさせないことです.発作を誘発する原因がある程度わかっている人では、それを避けることが必要です.もし、それが当たっていれば、一番確実で安全な治療と言えます.

予防薬

塩酸ロメリジン(ミグシス、テラナス、 というカルシウム拮抗剤が最近認可されました.有効な人は継続投与により発作が予防できます.各種の精神安定剤などが有効なこともあります.

前兆時

酒石酸エルゴタミン( カフェルゴット™、 クリアミン)は、前兆がわかっている人では有効です、この時に服用すると激しい頭痛が起きないですむことが出来ます. 狭心症、妊婦には使えません.

発作時

痛みが始まってしまうと、エルゴタミンでは充分に痛みが抑えられないので、鎮痛剤や精神安定剤を併用します.

最新の治療薬

スマトリプタン(イミグラン)という注射薬が日本でも使えるようになりました.発作時に有効な注射薬ですが、妊婦や子供には使えません.経口剤も 相次いで発売されました( イミグラ ン錠 ゾーミッグ (2001/8)、 レルパックス(2002/6)) .また、効果の発現を早めるために、鼻の粘膜から薬剤を吸収させるスプレー製剤も発売されました( イミグラン・点鼻薬  (2003/6)).

トリプタンの製剤は、予防薬と違い、片頭痛発作が始まってから服用するものです.今までの鎮痛剤やエルゴタミン製剤(カフェルゴット、クリアミン等)に変わるものです.

トリプタン製剤は、血管壁のセロトニン受容体に働き拡張した血管壁を収縮させたり、三叉神経終末のセロトニン受容体を刺激してニューロペプチドの放出を抑制して血管拡張と透過性亢進を抑制したりして痛みを抑えると考えられています.作用の仕方はエルゴタミン製剤と似ていますが、頭蓋内血管に対する特異性が高い点がこの製剤の特徴のようです.従って、ある程度時間が経過してから服用しても効果が得られる、脳血管以外への影響がエルゴタミンよりは少ないと考えられており、欧米ではすでに主流の薬剤となっています.

参考: セデスG™、 などの配合鎮痛剤も使われますが、それに含まれるフェナセチンが、常用者に腎機能障害を引き起こす副作用のため、2001年4月、メーカーからの出荷が禁止されました.

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緊張型頭痛

後頭部、頸部の筋肉が強く収縮するために引き起こされる頭痛(筋収縮性頭痛).その原因としては、精神的ストレスなどの心理的原因、頭頚部の筋肉に対する強い物理的負荷(眼鏡の度が合わない、寝転がっての読書)などがある.

症  状 多様な痛み

ズキズキと締め付けられるような、圧迫されるような、帽子をかぶっているような、等まちまちに表現される痛み

部位

後頭部〜項部(頚の後ろ側)の痛み.
心理的な原因によるものでは、三叉神経痛(眉毛の生え際の圧痛)〜前頭部の痛みを伴うこともある.

治  療 原因の除去

過労、睡眠不足、眼鏡の調節、精神的ストレスの除去

薬物療法

筋緊張と精神的緊張からの解放のための薬剤投与.鎮痛剤の投与は対症療法にしかすぎません.筋弛緩薬と精神安定剤の併用が行われます.

理学療法

マッサージ、湿布、ストレッチ体操など.

混合性頭痛

片頭痛と緊張性頭痛の混在した状態は、混合性頭痛と呼ばれています.
通常、片頭痛発作というのは72時間以内におさまるとされており、また、毎日片頭痛の発作が起きることは少ないようです.
片頭痛の発作の形も加齢と共に変化して慢性連続性頭痛といわれるような特殊な状態になるケースもあるようですが、片頭痛のカテゴリーからは少しはずれるといわれています.

 

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群発頭痛

血管収縮剤が有効なことから、片頭痛の仲間と考えられています.数週間、毎晩就寝後に起きることが特徴です.

症   状

就寝中

突然、片側に、 突き刺さるような痛みが約1時間位続きます.

随伴症状

痛みのある側から涙が出たり鼻汁や鼻づまりが起こり、目が赤くなったりします.

群発

年間のある時期になると、数週間毎晩起こります.この時期には、アルコールで頭痛が誘発されます.

治     療

片頭痛の治療に準じた治療が行われます.

 

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