1990年代後半から欧米を中心に潰瘍治療薬と抗生物質の併用療法によるピロリ菌除菌療法が行われるようになりました.
日本の厚生省は,2000年11月、条件付きで検査法と治療薬の健康保険適用を認可しました(制酸剤;
プロトンポンプ・インヒビター、抗生物質;
アモキシリン+
クラリスロマイシン
).2002年12月には、服薬の間違いを予防し、耐性菌の出現を減らす目的で 、この3剤1日分を1シートに包装した薬剤も発売されました(
ランサップ).
強い胃酸の中で,胃壁に付いたピロリ菌に抗生物質を直接作用させないと効果が得られないため,除菌療法には,抗生物質を普通より多めに服用する必要があります.
そのため,出血性の下痢,肝機能障害等の副作用の出現も心配されます.これでも8
0%位の人にしか除菌は達成できませんが,除菌に成功した患者さんでは,再発が高率に予防できるといわれています.